エラー発生時のチェックポイントと対策(その1) フォローする
エラー発生時に確認するポイントをまとめた記事です。
- 初歩的なチェックポイントを解消ヒントを記載しております。原因が分かりづらい場合は詳細を記載の上で、チャットサポートまでお問い合わせください。
エラーが発生した場合に、まず確認すること
例として、[繰り返し]操作を設定したロボットの実行が、途中にエラーで停止してしまうことがあります。エラーが発生した場合に、まずは以下の1~4のポイントを確認してみてください。
1. 失敗時の画像(error.png)を確認
ロボット「実行結果」詳細の画面から失敗時の画像(error.png)を確認しておかしなページへ移動していないかを確認してください。
2. 失敗した操作(ステップ)を確認
次にロボットの編集画面で赤くハイライトしている箇所や繰り返し回数に注視してください。
3. 実際のブラウザ(Google Chrome)でWebサイトを確認
実際の Web ブラウザで同じ画面を開いて、上記1と2に照らし合わせおかしな箇所がないかを確認してください。
- 繰り返しの起点へ[戻る]操作を忘れている場合や、閉じる操作を忘れてい ないかをご確認ください。
- また、実際のブラウザでロボットと同様の操作を実施してWeb サイトの挙動を確認ください。
4. スクリーンショットを追加して確認
- それでも分からない場合は、エラーが発生する箇所の手前で[スクリーンショット]操作を設定して、 もう1度ロボットを実行してください。
- その際に取得されたスクリーンショットから、エラーが発生していない場合と、エラーが発生する箇所で「要素の見た目上の違い」がないかを確認ください。
対処方法について
エラーの原因は様々ですが、頻繁に登場する対処方法を3つご紹介いたします。
1. [一定待機時間]操作による対策
要素の表示に遅延が発生するケースなどでは、[一定待機時間]操作を設けることで回避できる可能性があります。
- cobit は標準でも要素が表示するのを待つように作られていますが、すべての要素表示に対応できないケースがあります。
- [一定待機時間]操作の方法はこちらのマニュアルをご参照ください。
2. [対象を検索する]操作による対策
対象要素の特定(クリックやテキスト取得)がランダムに失敗するケースなどでは、[対象を検索する]操作を利用することでエラーを回避できる可能性があります。
- たとえば、Webページの要素範囲を大きく指定して、該当要素のテキストを検索させてクリッ クするなどが考えられます(マッチしないテキストもあるためご注意ください)。
- [対象を検索する]操作の方法はこちらの記事やマニュアルを参考にしてください。確認方法はこちらを参考にしてください。
- 「対象を検索する」操作はテキスト「完全一致」のみに対応し、「部分一致」には非対応です。
「対象を検索する」についての注意点
1. HTLM上で改行や空白がないかを確認
- マッチしない場合、実際のHTLM上で改行や空白がないかを確認してください。改行や空白がないのにマッチしない場合は「対象を検索する」操作が利用できません。
- 改行や空白の確認方法は実際のHTMLを確認する必要があります。画面上で右クリックをして「検証」画面を開き、「Elements」から該当箇所(テキストが記載されているHTML)を探して確認してください。
確認例.
- 通常ブラウザで確認する際も cobit 利用時の Google Chrome をご利用いただくことを推奨しています。
2. テキスト(文字列)が2つ以上ある場合
- 要素内に同じテキスト(文字列)が2つ以上ある場合も同様に「対象を検索する」操作が利用できま せん。
3 [エラーを無視して実行]設定による対処
- エラー箇所でロボットの実行を停めたくないケースにおいては、[エラーを無視して実行]の設定で対処できる可能性があります。
[エラーを無視して実行]の注意点
1. 必ず数回の動作テストを実施する
- [エラーを無視して実行]の設定は必ず動作テストをしてください。テスト時の繰り返しの回数は運用時と同じ回数を実施することを強く推奨いたします。
- 登録や送信などの動作を実行しているロボットで想定外の挙動をしてしまうようなことがないようにご確認ください。
2. 安全側へ制御する(フェールセーフ)
- 安全側へ制御する(フェールセーフ)ことを考慮の上、実施してください。フェールセーフとは「予期せぬ動作が発生した場合、常に安全側に制御すること」です。
3. 繰り返し操作時でのページ移動における注意
- [繰り返し]操作の中にページ移動が含まれている場合、繰り返しの起点ページへ戻る必要があります。
[エラーを無視して実行]の設定
各操作/ステップ毎に適用させる場合
- 編集画面上の各操作(ステップ)を押下して、操作編集パネルを開きます。
- そこから[エラーハンドリング]のプルダウンを選択可能です。
- 個別操作に適用する[エラーを無視して実行]は、エラー箇所が特定可能なケースにのみ有効です。
- 「繰り返し操作」内のステップが 1〜6 つ程度の場合に利用を推奨します。
ロボットのシナリオすべての操作に適用させる場合
- ロボットの設定画面から[エラーを無視して実行]を設定します。個別に[エラーハンドリング]設定を実施するには、あまりにステップが多くて、かつフェールセーフが考慮できている場合に、ロボット全体に[エラーを無視して実行]の設定をご検討ください
- ロボットのシナリオすべてに「エラーを無視して実行」の設定を行うと、例えば最初の「URLを開く」ステップで失敗しても実行が継続してしまい、失敗を検知することができないため、エラーハンドリングの設定はステップごとに設定することを推奨しております
BizteXサポートチャットへの問い合わせ方法
上記で解決できない場合は、BizteXチャットサポートへ、現在判明している事象と期待する動作の詳細を(可能ならば)箇条書きで説明いただければ、解決のアドバイスを提供可能です。
画像(キャプチャ)の提供のお願い
またテキストメッセージだけでなく、画像(キャプチャ)をいただけると非常に参考になり適切なアドバイスが可能となります。大変お手数ですが、画像(キャプチャ)を可能な限り提供ください
① cobit 編集画面上のキャプチャ
② Excelやスプレッドシートなどのキャプチャ
- お見せできない箇所は黒塗りモザイクにして送付いただくだけでも非常に参考になります。