エラー発生時のチェックポイントと対策(その2) フォローする
エラー発生時のチェックポイントと対策(その1)に引き続き、エラー発生時に確認する基本的なポイントをまとた記事になります。
- 初歩的なチェックポイントを解消ヒントを記載しております。原因が分かりづらい場合は詳細を記載の上で、チャットサポートまでお問い合わせください。
①[繰り返し]操作の数回目にロボット作成時の要素が存在しない場合
たとえば、[繰り返し]操作の「2回目」のページでは1回目のページに存在した要素が存在しないか、ページ構成が変化しているケースがあります。エラーが発生している場合は以下1~3を確認します。
- cobit編集画面
- error.png
- 実際のブラウザ画面
1. cobit 編集画面
- ロボットの失敗直後の編集画面を開くと、エラーが発生した箇所が赤くハイライトしています。
2. error.png
- 次に、ロボットの実行結果詳細に添付されている error.png を確認しましょう。ロボット実行結果一覧から「詳細」を選択すると実行結果詳細ページへ移動します。
- cobit作成時と error.png でエラー箇所の要素に違いがないか確認します。error.png は実行時の失敗直前のスクリーンショットです。
3. 実際のブラウザ画面
- 念の為、操作手順や操作ロジックのミスによるエラーを確認に、実際のブラウザ(Google Chrome)で該当Webページを開きながら、ロボットの操作をなぞって明らかにおかしな箇所がないかを確認してください。
②新規タブが開かれるWebサイトで[戻る]操作をしてエラーが発生
- クリックなどでページ移動をする場合、新規タブが開かれるWebサイトで直前の画面へ戻りたい場合、 [戻る]操作ではなく[閉じる]操作(タブを閉じる)が必要です。(マニュアルはこちら)
- 新規タブが開かれるWebサイトで [戻る]操作を実施するとエラーになりますのでご注意ください。リンクをクリックすると新規タブが開かれるケースでは[閉じる]操作が必要です。
以下はブラウザでタブの参考例
③cobit の編集画面上で[繰り返し」操作の枠内へ「ここまで実行する」を実施しても枠内をスキップして枠外へ出てしまう
- 「抽出要素の繰り返し」の設定した起点となる要素が、時間が立つことで存在していない可能性があります。つまり時間経過により、サイト側で画面構成が変化して取得に失敗しているケースです。
- 「抽出要素の繰り返し」の「抽出要素が見つからなかった場合」で「正常(エラーとしない)」と設定をしていると作成時に作成した要素がなくなってしまっている場合、「抽出要素の繰り返し」をスキップして枠外へ出てしまいます
- 「抽出要素の繰り返し」の「抽出要素が見つからなかった場合の動作」を「エラーとする」に設定を変更すると、編集画面上で「ここまで実行する」を行った時に要素がない場合にエラーになります。
- ロボットのエラーハンドリングの設定が[エラーを無視して実行]の場合、上記ステップごとのエラーハンドリングでのチェックが行えないので、[エラー時に停止]へ変更してください。
補足
- 「抽出要素の繰り返し」の起点要素の取得に失敗している場合は、[繰り返し」操作の枠は1度削除して作成し直していただく必要があります。
④GoogleスプレッドシートやExcelに正しく値が出力されていない
同じセルに上書きされてしまう
- 同じセルに上書きされている(それ以外のセルへ出力されていない)ケースは、[ファイル出力]操作が[繰り返し]操作の枠内で実施されている可能性があります。
- 特に[繰り返し]操作の枠が入れ子になるケースで間違い易いので注意が必要です。
出力された値(テキスト)がズレて出力されている
- エラーを無視して実行時に、よく発生します。
- [繰り返し]操作の途中で次のページへ移動がうまくいっていない可能性があるため、[スクリーンショット]操作を[テキスト取得]操作の手前で実施して、実行後にキャプチャ画像を確認してください。
スプレッドシートへの[ファイルに追記]の出力位置がずれる
- 追記位置がずれてしまう原因は様々ですが、ファイルの[取替]設定を実施することや、またはロボット実行が途中でエラーを起こしてしまうことが挙げられます。
追記位置がずれてしまう場合の根本的な対処
- 一度[ファイルに追記]ステップを削除し、再度作成([追記]操作)の作成をお願いいたします。
出力位置をリセットしたいが、「以前に出力された箇所」から追記が開始されてしまう場合
- ファイルを取替することで、出力位置をリセット(最初に設定した位置から出力)することが可能です。
⑤ロボットの挙動がおかしい場合に確認すること
明確なエラーが発生していないが、何かロボットの挙動や実行結果に違和感がある場合は以下の1~5をご確認ください。
1. 繰り返し操作(ループ内)にスクリーンショットを追加する
- 特にエラーで無視して実行の場合は必須になります
- [ページの繰り返し]操作や[抽出要素の繰り返し]操作の中に追加してください。
2. エラーを無視して実行をOFFにする
- 「エラーを無視して実行」をしている場合は、OFFにして、どこでエラーが発生するかを確認します。
3. 抽出要素が見つからなかった場合の設定を「エラーとする」に変更する
- 以下画像のプルダウンを「エラーとする」に変更することで、繰り返し対象の「抽出要素の有無」が確認できます。
4. [Excelなどの繰り返し]の開始位置をエラーが発生した箇所にずらす
- 繰り返し3回目でエラーが発生している場合、開始位置を「2」にずらすことで、実際のページがどのように表示されているかを確認します。
- 実際のブラウザでの確認も合わせて実施いただくことを推奨します(cobit編集画面上と実際のブラウザでの表示が若干異なる可能性もあるため)
5. 実行中の画面(リアルタイム動画)をチェックしてみる
- 実行詳細画面で、リアルタイムに動作しているロボットの動きを確認できます。
- 原因のヒントになる挙動があるかもしれません。
BizteXサポートチャットへの問い合わせ方法
上記で解決できない場合は、BizteXチャットサポートへ、現在判明している事象と期待する動作の詳細を(可能ならば)箇条書きで説明いただければ、解決のアドバイスを提供可能です。
画像(キャプチャ)の提供のお願い
またテキストメッセージだけでなく、画像(キャプチャ)をいただけると非常に参考になり適切なアドバイスが可能となります。大変お手数ですが、画像(キャプチャ)を可能な限り提供ください
① cobit 編集画面上のキャプチャ
② Excelやスプレッドシートなどのキャプチャ
- お見せできない箇所は黒塗りモザイクにして送付いただくだけでも非常に参考になります。